次男の運動会
今日は次男の運動会だった。
3回目の運動会、園で最後の運動会だ。
年長さんの競技はいろいろある。綱引き、リレー、組体操・・・そして、メインは鼓隊(太鼓)演奏だ。
太鼓の練習は、今年の1月、まだ次男の組が年中さんの時に始まった。
次男は、この太鼓を始めるのをずっと前から楽しみにしていたので、練習が始まってからは太鼓練習の日をとても楽しみにしていた。
次男だけでなく、他のお友達もみんなそうだったのだろう。みんなすぐに上手になった。
うちは、園の隣なので、太鼓練習の日は音がよく聞こえてくる。親の欲目もあるが、子どもたちはとても上手に太鼓を演奏する。音に乗って、子どもたちの気合も伝わってくる。そんな演奏だ。
年長さんになってから、太鼓で演奏する曲目も増えた。子どもたちはよっぽど太鼓が好きらしく、新しい曲もすぐにマスターしてしまう。聞いていても、音が揃っているのがよく分かる。
そして、いよいよ運動会にむけての練習が始まった。
鼓隊演奏では、太鼓を演奏するだけでなく、太鼓を演奏しながら歩かなければならない。
残暑が厳しい日に、園庭で鼓隊の練習が始まった。
暑い日にもかかわらず、子どもたちは担任である2人の先生方の言うことをじっと聞いている。表情も真剣だ。
最初は太鼓なしで歩くだけ。でも、2-3日すると実際に太鼓をたたきながら歩く練習が始まった。
まだまだ日差しが強く暑い。それでも、子どもたちは黙々と練習している。
こんな暑い中で、子どもたちが真剣に練習に取り組めるのはなぜか。
それは、子どもたちと先生方との間に強い信頼関係があるからだと思う。
灼熱の園庭での練習は、子どもたちにとっても大変だが、先生方にとってももちろん大仕事だ。
当然のことながら、子どもたちは最初から上手にできるわけではない。中には、別のことをしてしまう子もいる。
でも、先生は、そんなときでも子どもに寄り添ってくれる。決して、無理強いはしないし、大きな声で叱ったりすることもない。
先生方の子どもたちのまとめ方が上手なのだ。
以前、夏に園の帰りの会をちょっとみせていただいたことがあった。
先生が「今日、プールでいいことがあったね。なんだったっけ?」と子どもたちに聞いた。
子どもたちが、口々に「○○くんが!」「もぐれた!」と言い始めた。
○○くんとは次男のことなのだが、彼は水がニガテで、顔をつけるのがやっとで、潜るなんてとてもとても・・・という状況だった。
でも、その日はプール最後の日で、彼も思い切ったのだろう。ちょっと潜れたらしい。
私が感動したのは、子どもたちが「自分が・・・だった!」とか「・・・が楽しかった!」と言ったのではなく、自分以外のお友達の成功を自分の喜びと受け取ってくれたことだ。
これは、やはり先生方の子どもたちの促し方が上手なせいだろう。そのことを先生に伝えても「これも子どもたちの成長のおかげです」と言ってくれる。どこまでも謙虚なのだ。
そんなすばらしい先生方の指導により、運動会の練習は着々と進んでいった。かなり難しい曲にもチャレンジしているが、みんなの音はぴたりと一つにまとまっている。日を重ねるにつれてうまくなっていくのが、ひしひしと感じられる。
そして迎えた当日。鼓隊演奏。
本番では、私はぜったいに肉眼で見る、と決めていた。撮影は主人と長男に任せて、私は鼓隊演奏鑑賞に集中すると決めたのだ。
白いベレー帽、赤い上着に包まれた子どもたちが表情を引き締めて入場してくる。どの子もみんな真剣だ。
次男だけに注目していると、不思議と「あー上手に演奏しているなあー」と思うだけだったのだが、他の子どもたち全体を見た時に、こみ上げてきて思わず涙が出てきた。
暑い中、重い太鼓をたたきながら一生懸命に歩く子どもたちの姿。なかなか鼓隊の列に加われない子どもを追いかけながらもやさしく接する先生。目線で「みんな上手だよ。信じているよ」と子どもたちにメッセージを送っている先生。
今まで見てきた練習風景が思い出され、今日はその集大成なのだと思うと、さらに涙が出てきた。子どもたちが互いの心を集中させて、一つ一つの音を作り上げている。その姿がとても頼もしくそしていとおしく見えた。
演奏は、今まで聴いた中で一番すばらしいものだった。みんな力を出し切ったに違いない。そして、本人たちが今日の演奏が一番だったことを体感していることだろう。
本当にすばらしい演奏を見せていただけた。これも2人の先生方のおかげである。子どもたちを信じ、子どもたちを見守り、そして、寄り添いながら導いてくださった賜物だ。
先生方、本当にありがとうございます。
次男が、よい先生方、お友達にめぐり合えたこと、園最後の運動会で達成感を味わえたことを親として非常にうれしく思う。そして、このような縁を授けてくださった神様にも感謝しなければ。
半年後には卒園が控えている。こんなにすばらしい先生方と半年後にはお別れなのかと思うと、今から残念でたまらない。でも、これからの半年も、先生方と子どもたちが楽しく心豊かに過ごせるといいなと思う。







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